外壁洗浄剤{ロハスクリーン}のメリットについて
㈱サンケン 080604
はじめに、セメント系結合材とは
セメントは水と混ぜ合わせ、混練し時間と共に硬化する粉末をいいます。 日本建築学会の建築工事標準仕様書 JASS 15 左官工事に規定されている JASS 15 M-102 「既調合セメントモルタルの品質規準」に合格したものを用いることが多いのが現状です。
セメントとは①シリカ②酸化鉄③酸化マグネシウム④酸化亜鉛⑤酸化アルミニウム⑥酸化ナトリウム⑦酸化鉛⑧砂利⑨砂⑩水 から成る小葉体の水和物の結晶体です。 特に②と⑦が洗浄剤の酸によって溶出して表面に付着すると黄鉛化という現象が起きます。タイルセメント表面は 洗浄直後に一度綺麗になりますが、セメント内部まで完全乾燥した一ヶ月後に黄鉛化となって現れます。
~ロハスクリーンについて~
使い方は、一般外壁洗浄剤と一緒で簡単です。
強酸性の代わりに、クロロスルフォン酸を使用しているために、鉱物が多いセメントに反応優しく 銅像、ポリカーボネイト、ラスタータイル等、デリケートな場所にも最適な酸性洗浄剤です。
非フッソ系無機洗浄剤
商品名:ロハスクリーン
重量: 20Kg、 Lot.No 20kgキューブインBOXタイプ. (小分けサイズも可能)
主成分: クロロスルフォン酸を主体とした透明溶液
本剤の特徴;本剤はフッ化物を一切含んで降りません 下水に流せる環境に優しい洗浄剤です。
使用方法;スポンジ、ブラシ等で洗浄、水洗して下さい。
施工対象;ラスタータイル、サイディング、スレート等いかなるデリケートな材質でも可能。
その他の用途;光沢金属の錆止めにはタイフロンの上塗りをお勧めします。
デメリット:100%無害ですが、やはりどうしても洗浄効果は「タイルクリーン」より劣ります。
強烈に汚い外壁、瞬時に汚れを落としたい場合は「タイルクリーン」をお薦めします!
警告、及び取扱上の注意
1:本商品の取扱時は保護手袋、保護メガネを着用する。 (換気の悪い場所は保護マスク使用)
2:他の薬品と混ぜたり加熱して使用しない。
3:使用済みの廃液は水に希釈して廃棄する。
4:誤って身体や衣服に付着した時は、付着した個所を素早く多量の水で洗う。
5:目には絶対触れてはならない、誤って目に触れた場合は医師の診断を受ける。
6:本処理液の取り出し、移し変えは必ずサイフォン等の安全な用具を用いる。
7:洗浄仕上げは水で洗い流すこと。
製造元 ㈱サンケン
本社:東京都中央区日本橋浜町3-30-4 ℡;03-6661-9477 Fax03-6661-9480
工場:千葉県旭市鏑木1013 ℡;0479-68-4832 Fax0479-68-4834
黄鉛化とは
①コンクリートやタイルに含まれる酸化鉄等が融解し、空気中の酸素に触れて
酸化し、二酸化鉄になる為に茶褐色、又は黄色に変色する現象。
②目地がアルカリ・鉱物系である故に強酸の洗浄剤でビルを洗浄すると酸に反応して
セメント部分が黄色く変色してしまう。
③強アルカリでは磁器タイルの汚れを除去できないので、どうしてもフッ化カリウム系、フッ素系の酸を使用すると酸化して黄鉛化になってしまう。
現在までの外壁磁器タイルの洗浄施工方法は、、
工程1. 市販のユーデピカ等のフッ酸入りの外壁洗浄剤で磁器タイル、外壁を洗う
↓
※ニューデピカとは 1L/¥3,500
工程2.
約一ヶ月に徐々に セメント部分が黄鉛化してしまう
↓
工程3. 酸化したセメント・アルカリ性の黄色を取るために苛性ソーダ水をセメントに塗装中和
※苛性ソーダ水とはバケツ内の水20Lに対して20ccの量を溶かした水溶液
↓
酸とアルカリが 苛性ソーダ水で中和されることによって黄鉛化が解消される
↓
工程4.
磁器タイルにコート剤を塗装して仕上げる
という4工程も手をかけないと仕上がらず、高額の洗浄剤を使用した割に黄鉛化してしまう不便さである。
セメントの黄鉛化とは、強酸で洗浄し、洗浄後数週間は全く問題ないが、徐々に1ヶ月も経つと
相当酷く厄介な黄色の目地色になって現れる。 こうなってから強酸洗浄剤で慌てて洗浄しても遅い。
つまり、このセメント黄鉛化の原因となる「酸化鉄」と「酸化鉛」を還元すれば無色になり黄鉛化を止められることが求められる訳です。
そこで、サンケンの「ロハスクリーン」の登場です。
ロハスクリーンとは、主成分: クロロスルフォン酸を主体とした透明溶液で、 還元性の性能を持ちうる洗浄剤です。 酸素と化合して洗剤が硫酸スルフォン基になります。 このスルフォン基になる反応を「還元反応」と呼びます。 つまり
亜硫酸が→硫酸に変化する→還元反応 ということにすれば黄鉛化が止められる訳です。
ロハスクリーン(SO(3)Cl) + 酸素(O) —→ メタル(M-SO(4) (無色)
という無色化される構造が化学式で証明されます。
使い方は、ユーデピカや、他社の外壁洗浄剤と一緒です。
主成分、内容物は、市販の「バイオクリーナー」 ¥64,000/20L と同じものです。
銅像、ポリカーボネイト、ラスタータイル等、デリケートなセメント目地、等に最適な酸性洗浄剤です。
(ガラスは腐蝕する場合がありますので、5倍の水で希釈して下さい)仕上げは水で洗い流すこと。
水洗浄をしないでそのままに乾燥しますと色ボケ、黄鉛化に近い状態になりますので注意して下さい。
ロハスクリーンの洗浄方法
工程1.
外壁の汚れをロハスクリーンで洗浄、充分な水で洗い流す
↓
工程2.
外壁コート剤を塗装して仕上げる
これだけで完了です! →黄鉛化は起きません。
ロハスクリーンは黄鉛化しない洗浄剤という特徴だけでなく、 既に黄鉛化してしまった後の黄色部分も除去できる 主成分: クロロスルフォン酸を主体とした透明チタン溶液の万能洗浄剤です。
①
手袋を着用し
②
スポンジタワシで洗浄し
③
最後に充分な水で洗い流すだけOK!
*画像をクリックすると原寸で表示します。